こんにちは。
相変わらずの猛暑で外に出るのが嫌すぎるらいふです。

現在実施されている全国統一OCG検定の検定は受けたでしょうか。
ルールのおさらいも兼ねて、受けてみてもいいかもしれません。

さて。
私の成績は、基礎問題は全問正解。応用問題は1問だけ不正解。
という感じでした。
自分の回答の正誤を確認することはできないのですが、
間違えた問題はおそらくこれだろうという見当はついており、
それの正しい回答はわかったのですが、
・・・・・・なんで???となりました。
友人とも相談していたのですが、
たぶんこうなんじゃない?というひとつの解釈が得られました。
その中でひとつのキーワードになったのが「スペルスピード」だったので、
今回はそんなお話。
(前置きが長くなりましたすみません)

■スペルスピード
遊戯王のルールをちゃんと覚えようとすると、
必ず遭遇する単語です。
カードの発動にチェーンできるのは、スペルスピードがそれ以上でなければいけないというやつ。
定義?的には、

スペルスピード:全ての発動する効果にはスペルスピードが設定され、そのカードがどの効果にチェーンして発動できるのかが決められている。
-遊戯王オフィシャルカードゲームパーフェクトルールブック2020より



基礎っちゃ基礎ですが、普段あまり意識せず、実際のカードで覚えてますよね。
「速攻魔法ならチェーンできる」「罠ならチェーンできる」
「手札誘発はチェーンできる」「無効にするモンスター効果はチェーンできる」
「カウンター罠にはカウンターしかチェーンできない」的な。
実際に、それぞれのスペルスピードを答えることはできるでしょうか。

スペルスピード1
・通常魔法 ・装備魔法 ・フィールド魔法 ・永続魔法
・儀式魔法 ・ペンデュラム効果 ・誘発即時以外のモンスター効果
スペルスピード2
・速攻魔法 ・通常罠 ・永続罠 ・モンスターの誘発即時効果
スペルスピード3
・カウンター罠
-遊戯王オフィシャルカードゲームパーフェクトルールブック2020より

となっています。

(ちなみにですが、墓地で除外して発動する魔法カードの効果は、たとえ速攻魔法だろうとスペルスピードは1だそうです。罠カードの場合は2ですが。なんかこれも不思議)

この中でよくわかんねーな!??
ってなるのはやはり、ンスターの誘発効果と誘発即時効果の違いです。

誘発効果:その効果に記載された特定のタイミングで発動する効果は誘発効果である
誘発即時効果:特定のタイミングであれば相手ターンでも優先権を得ている時に発動できる効果は誘発即時効果である。
-遊戯王オフィシャルカードゲームパーフェクトルールブック2020より

まぁ~~~これだけだとぶっちゃけよくわからんです。笑
誘発即時効果に関して続きがあります。

誘発即時効果に分類される効果は、基本的に以下のものである。
・『この効果は相手ターンでも発動できる。』など、相手のターンで任意に発動できる効果
・カードの発動や効果の発動を無効にする効果
-遊戯王オフィシャルカードゲームパーフェクトルールブック2020より

この補足が入ると、これは誘発効果だな、とか、誘発即時効果だなと判別できるヒントになります。
が、基本的にはカードデータベースで確認しましょう


さて、基本的なルールの確認ができたところで、誘発効果について思い返すと。
誘発効果なのになんかスペルスピード2のように扱うカードが存在します。

例えば、オルターガイスト・マルチフェイカー。

61SjwbN5vZL._AC_

私の大好きなカードの一つです。
この中の、

①:自分が罠カードを発動した場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

の効果はカードデータベースにもあるように、「誘発効果」です。
しかし、発動するタイミングはカードの効果処理後ですね。
(神の宣告等を発動し、無効破壊の処理をした直後)
処理後のタイミングでは、クイックエフェクト=スペルスピード2以上のカードしか発動できないのですが、マルチフェイカーは効果を発動できます
誘発効果なのでスペルスピードは1なのに。。。

しかもそれだけじゃないんです。
以前に疑問に思ってKONAMIに確認したことがあるのですが、
罠カードを発動して、その処理後のタイミングで、
サイクロン→サイクロン→サイクロン→マルチフェイカー
とチェーンして発動することもできるそうです。
スペルスピード的には意味不明な感じですが、KONAMIの回答いわく、
「そういうカードだから」だそうです。

ということで、こういうカードの誘発効果は、
なんだか不思議だな~とか、腑に落ちない裁定であることがあります。
そういうカードを使用する場合は、裁定は確認しておきたいものです。


※ここからは夏のOCG検定の問題のネタバレを含みます。
受験するつもりで、未受検の人はブラウザバック推奨。
先に問題に挑戦してみましょう!

 


さて、スペルスピードと誘発効果について確認した上で話を戻しますと、
OCG検定で出た問題の話です。

もちろん詳細な文章は覚えていないのですが、

自分フィールドに希望皇ホープが存在しており、
自分のホープが攻撃宣言をした。
ここで、自分は宣言時に何も発動しなかったので、
相手は次元幽閉を発動した。
これに対して、希望皇ホープ攻撃無効効果は発動できるか、
また発動できた場合、発動できなかった場合、どのよう処理するか。
41NcCp50DRL._AC_
41W5bTHxA9L._AC_

というやつです。それぞれのテキストは以下。

<希望皇ホープ>
①:自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にする。

<次元幽閉>
相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスター1体を選択して発動できる。選択した攻撃モンスターをゲームから除外する。


これの正解は、
次元幽閉に対して希望皇ホープの効果はチェーンして発動することはできないため、
次元幽閉の効果でホープが除外される。
です。
これ、よ~く見ると公式データベースのQ&Aにそのまんま掲載されているので、
裁定を知らなくても答えがわかります。
(それなのによく確認していなくて間違えた私)

<以下、データベースの原文>
■『①』のモンスター効果は、自分または相手のモンスターが攻撃宣言を行った際に発動するかどうかを選び、次にその攻撃宣言時に発動する「次元幽閉」等の効果を発動するかどうかを選んで発動と処理を行います。(どちらの効果も発動する場合にはチェーンにて処理を行います。なお、「次元幽閉」等の発動にチェーンして、『①』のモンスター効果を発動する事はできません。)

では、これがなぜ発動できないのか
単純に考えると、これは「~時、できる」の誘発効果なので、
次元幽閉の効果にチェーンできない。

となりそうです。

しかし、ここで疑問です。

じゃあ、なぜ聖なるバリアミラーフォースは他のカードの効果を発動したあとに、
チェーンできるのか。
41ywby7TwtL._AC_

<聖なるバリアーミラーフォースー>
①:相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

自分のモンスターで攻撃宣言!→宣言時サイクロン!→ミラーフォース!→サイクロン!→ファイアフォース!とかできるんです。

ミラーフォースも「~時、できる」なのになんで!?
となりそうですが、遊戯王には「タイミングが残る」ものと「タイミングが残らない」ものがあります。

「タイミングが残らない」ものは、モンスターや魔法の効果が「発動」したときです。
その他の行為はだいたいタイミングが残ります。
魔法罠をセットしたとき、モンスターを召喚したとき、攻撃宣言したときなど。
これらのタイミングはチェーンを組んでいる間はその「タイミングが残り」ます。

モンスター召喚成功時に、成功時の効果を発動して、そこにサイクロンチェーンして、さらに落とし穴!とかできるのは、召喚した時というタイミングが残っているからです。
(おそらくルールブックには書いていないので、公式な解釈はわかりませんが)

さて、攻撃宣言時のタイミングも「残る」ものなので、そういう事情から、
いろんなカードをチェーンした後でもミラーフォースを発動する事ができます。

じゃあ、次元幽閉に対してホープを発動できないのはなぜ???
といよいよ混乱してきます。

ここで、おそらく関係してくるのがスペルスピードなのかな?と考えています。
最初に触れたように、ホープの効果は「モンスターの誘発効果」なので、スペルスピードは1です。
一方、次元幽閉は罠カードなのでスペルスピード2なので、それに対してスペルスピード1は
チェーンできない・・・からなのか??と解釈してみました。

しかし、この記事を書きながらふと思い出しました。
オルターガイスト・クンティエリさんです。
61wbpwFD6AL._AC_

<オルターガイスト・クンティエリ>
①:自分フィールドに「オルターガイスト」カードが存在する場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、その攻撃を無効にする。

この子、相手の攻撃宣言に反応する誘発効果=スペルスピード1です。
これも「~時、できる」なのですが、
攻撃宣言!→サイクロン!→プロコトル表にするだけ!→クンティエリ!
とチェーンできるそうです。
(KONAMIに確認しました)

さらに、手札にウィッチクラフト・ゴーレムアルルがあるとき、
516UgALrK4L._AC_

<ウィッチクラフト。ゴーレムアルル>
①:このカードが手札に存在し、自分フィールドの魔法使い族モンスターが相手の効果の対象になった時、または相手モンスターの攻撃対象に選択された時、相手フィールドのカード1枚または自分の墓地の「ウィッチクラフト」魔法カード1枚を対象として発動できる。このカードを特殊召喚し、そのカードを持ち主の手札に戻す。

この効果はモンスターの効果を無効にするものではないですが、
「誘発即時効果」に分類されているので、クンティエリと同時に反応し、
任意の順番でチェーンを組んで発動できるそうです。
(これもKONAMIに確認しました)
つまり、スペルスピード2のゴーレムアルルの効果にチェーンしてスペルスピード1のクンティエリを発動できます。

※ちなみにですが、これまたややこしい話ですが、モンスターを特殊召喚する効果を含む誘発効果は同一チェーン上で発動することはできません。しかし、ゴーレムアルルは誘発即時効果なので、クンティエリとともに特殊召喚可能です。効果を無効にするわけでもないのにゴーレムアルルが誘発即時になっているのは、バウンス効果があるためです。これまたルールブックに記載がないですが、バウンスする効果は誘発即時に含まれていることが多いようです。

ここまできて、どういうことだってばよ・・・って感じですが、
次元幽閉にホープが発動できないことはどうやらスペルスピードが本質ではない?
という気もしてきました。
大きな違いは、公開領域か非公開領域か、というところになりそうです。

クンティエリ、マルチフェイカーの例から、
「~場合、できる」「~時、できる」の差は関係なさそうです。
フィールドにいる公開情報となっていホープはスペルスピード1なので、
次元幽閉にチェーンできない。
しかし、手札にあるマルチフェイカーとクンティエリは、
共にスペルスピード1であるが、非公開領域にあるため、
あたかもスペルスピード2のように発動できる。

という解釈で個人的には落ち着いたのですが、
この辺に詳しい方がいらっしゃいましたら是非教えていただきたいです。
おそらく、ここの違いをKONAMIに問い合わせても、
「カードが違います」とかそういう系の回答になるので。

ではでは~。