こんにちは、らいふです。

最近、急激に電脳堺が話題になっていますね。

使い続けてきた身としてはなんだか嬉しいような違うような複雑な気分ですがw
今回は、
話題の電脳境は実際のところどのくらいの確率でVFDをおけるのか
を計算しました。

■構築
電脳堺テンプレ

最近、「テンプレ」といわれている40枚です。
(EXは個性があるので無視)
この構築を基準として確率を計算しました。

■計算手順
細かい箇所は割愛しますが、主に下記の順で計算しました。

  1. 電脳堺パーツのみの場合のVFD率
  2. 緊急テレポート2枚を加えた場合のVFD率
  3. さらに強欲で貪欲な壺を3枚加えた場合のVFD率
  4. 強欲で貪欲な壺の代わりに金満で謙虚な壺を加えた場合のVFD率
なお、この確率計算では、初動VFDがたたないものはすべて「手札事故」と呼ぶことにします。
(仙々+朱雀だけとかでは現代遊戯王は生き残れない)

■確率計算に関する参考
初動2枚が手札にくる確率は、過去に計算したことがあり、
その計算を応用しました。


で、さらに、初動2枚の中でもどの組み合わせならば事故らないかを検証しました。


その他、強欲で貪欲な壺で必要なカードが飛ぶ確率の計算や、


金満で謙虚な壺で必要なカードがひける確率の計算も確立済み。


この辺で使った計算方法を随時適用しました。

最終的な事故率を求めるときに、仮定によって結果が変わってくる部分もありますので、
数値は参考程度だと認識してください。


以上をご了承の上、結果をみてください。

■計算結果
うるせー!早く結果教えろや!
って声が聞こえそうです。
結果は下記の通り。

玄武なし と 玄武ありでの事故率の比較

新規の玄武ありとなしでそれぞれ比較しています。

<電脳堺のみ>
玄武をいれようがいれまいが事故率40%程度です。
マッチで勝つためには最低2回はVFDをたてる必要がありますが、
サポートカードなしではマッチを勝ち抜くのは難しそうです。

<緊急テレポートを追加>
玄武なしの場合は少し事故率が上がっているくらいです。
これは、玄武がないときの組み合わせで事故となる場合が多いためです。
玄武をいれて事故となる組み合わせを減らせば、ちゃんと事故率は低下しています。

<さらに強欲で貪欲な壺を追加>
玄武なしなら35%、玄武ありなら30%程度となっており、
ようやくこの辺から実践ラインと言えるでしょう。
壺はやはりいれるべきなんですね。

<代わりに金満で謙虚な壺>
3枚のみめくるという前提で計算していますが、
それでもやはりこのカードは非常に強力で、
玄武がある場合の事故率が30%を切ってきます。
ただ、強欲で貪欲な壺との差は、手札が1枚増えるかどうかですね。

なんとなくですが、体感の事故率とだいたいあっている気がします。

■考察

壺の採用をどちらにするかは、どっちが正解ともいえないレベルかと思います。

実数値でいえば、
  • 強欲で貪欲な壺:24.3%
  • 金満で謙虚な壺:22.9%

※2020/11/17 数字を再計算

となっており、結構僅差ではありますが、この1.4%の差をどうみるかは個人差があると思います。
個人的には、
  • 強欲で貪欲な壺で必要カードがとぶ確率は低い
  • 手札が1枚増える
  • 娘々で回収できる

という点から、強欲で貪欲な壺を採用しようかと思っています。
ただ、デッキリソースが非常に大事なので、そういう点から10枚除外はリスキーすぎるというのもあると思います。

■最後に
電脳堺の入賞が増えてきて、VFDは禁止にすべき!という声がたくさん聞こえてきますが、
使ってみると展開が通らないこともザラにあるし、VFDが立たない事故も結構あるので、
禁止はやりすぎじゃね?と思っているここ数日です。笑
まぁ、強いのは強いと思うけどね・・・。

■補足
仮定としておいたものをつらつらとかいておきます。
同じ仮定でも結果が変わってきそうなところはありますが。
  • 強欲で貪欲な壺は先打ち
  • 3枚以上電脳堺をひいたら事故ではない(実際は同名3枚だと何もできないとかあるが組み合わせが多すぎて検証したくない)
  • 強欲で貪欲な壺の飛び方次第ではVFDへ行ける組み合わせが減る可能性があるが考慮しない。

など。そろそろプラグラム走らせないと厳しいかも。

■追記
上記の事故率の計算は妨害が何も飛んでこない前提でしたので、
手札誘発による妨害をどの程度の確率でくらうかも計算しました。

仮定として、
  • 2枚は初動パーツ
  • 残り3枚の手札に墓穴の指名者か抹殺の指名者を引き込んで妨害を防ぐ
  • 増殖するGは灰流うららで対策できるが、場合分けが面倒くさいので対策札は墓穴系のみ

という前提をおきます。
このとき、
  • 自分が墓穴系を引いておらず、かつ相手の手札に妨害札が1枚以上
  • 自分は墓穴系を1枚以上ひいているが、相手の手札の妨害札がそれよりも多い

場合の確率を計算しました。

妨害が発生する確率 と 相手のデッキの誘発枚数

横軸は、相手のデッキにある手札誘発系妨害の枚数です。
当然ですが、相手のデッキの手札誘発が増えるほど相手の妨害を受けやすくなります。

では、最初にあげたレシピのように
緊急テレポートを2、強欲で貪欲な壺を3採用している場合で、
相手の妨害を受ける確率を計算し、その結果から相手の妨害を受けずに(墓穴で対策して)展開できる可能性を計算すると、


妨害を受けずに展開を通せる率 と 相手のデッキの誘発枚数

こうなります。
今や基本セットとなる、灰流うらら3、増殖するG3の6枚セットは相手のデッキに入っているとすると、約43%の確率でしか気持ちよく展開できません。
(※強欲ど貪欲な壺で引き込む、チャージウォリアーやアーケティスで引き込むとかは考慮しない)
2回に1回は貫通札を引いていなきゃいけないことになります。
(初動3枚以上ってことですね)

この過程では増殖するGに対しするうららの場合を計算に入れていないので、実際の数値はもう少し高いとは思います。

このことを考慮して事故率を計算したいのですが、ここまでくると場合分けがすさまじいことになるので、自分のデッキの手札誘発の枚数の参考にでも。